ネイリストはお客様の爪のケアをしたり、ネイルカラーやネイルアートなどの施術を行なって、爪を美しく見せる仕事です。ネイルサロンで行う施術の大半は、ジェルネイルです。爪に樹脂でできたジェルを塗ってLEDライトで硬化させるため、マニキュアよりも長持ちすることが特徴です。ストーンやパーツを乗せたり、3Dアートなどの凝ったデザインが可能なのもジェルネイルの魅力といえます。そのほかにも、長さを出すスカルプネイルやフットネイルなども行います。
最近はセルフネイルがブームになっていて、素人でも自分でジェルネイルをすることが可能になった分、ネイリストには高い技術力が求められるでしょう。また、施術の前にはお客様に好みのデザインや要望を丁寧に聞く必要があるため、カウンセリングも大切な仕事です。
そのほかにも、サロンの衛生管理やサンプル作り、予約管理や在庫管理などの業務も行います。
ネイリストは非常に細かな作業を1〜2時間近く行うため、高い集中力が必要になります。少しでも気を抜くとミスをしたり仕上がりに影響が出てしまうため、お客様の施術を行なっている間は常に集中し続けなければいけません。
一つのことに向き合って集中して物事に取り組める人は、ネイリストの素質があるでしょう。
ファッションと同じように、ネイルにもトレンドがあります。最近では、マグネットネイルやニュアンスネイルなどが人気ですが、ネイリストは常にトレンドに敏感でなくてはいけません。
トレンドのネイルはお客様からのオーダーも多いため、施術ができるように練習を行う必要があります。新しいものに敏感で、情報収集をすることが好きな人は、ネイリストとして活躍できるでしょう。
ネイリストは言わずもがな、細かい作業が中心の仕事です。小さなキャンバスに色を塗ったりアートをするようなものなので、細かい作業が不得意な人には苦痛に感じてしまうかもしれません。特に小さなストーンやパーツを取り扱う時は、慎重かつ丁寧に行わなければいけないので神経を使います。
細かい作業も楽しく行える人や、取り扱いに慣れている人は、問題なく働くことができるでしょう。
ネイリストは技術を要する仕事のため、常に向上心をもって努力することが大切です。
目標に向かって前向きに取り組める人や、諦めずに頑張れる人はネイリストとして成長し続けることができるでしょう。
ネイリストはお客様の笑顔を見れた時や、感謝された時にやりがいを感じる仕事です。自分が注目を浴びたいと考えるよりも、「人の役に立ちたい」「人を喜ばせたい」という気持ちが強い人の方がネイリストに向いているでしょう。
美容専門学校やネイルスクールに通うと、講師の指導を受けることができたり、検定試験に合格するためのカリキュラムを受講することができます。プロのネイリストを目指したい人や高い技術を身につけたい人は、専門学校やネイルスクールに通学するのがおすすめです。
ネイリストになるための勉強は、自宅で行うこともできます。通信なら自宅にいながらネイリストの勉強をすることができるため、自分のペースでコツコツと取り組むことができるのが特徴です。通信に加えて講師に直接指導をしてもらえるスクーリング制という学び方もあります。
スクールに通うよりも費用を抑えることができるのがメリットなので、金銭面で不安がある人や仕事で忙しい人は通信を選択する人が多いでしょう。
ネイルサロンに勤務して、働きながら学んでいく方法もあります。先輩のネイリストのアシスタント業務をしながら、ネイリストのノウハウや技術を学び、サロンのテストや検定試験に合格して、晴れてネイリストとしてデビューをすることができます。通信で学びながらアシスタントの仕事をする人が多いようです。
ネイリストの資格がなくても働けるサロンに限られますが、ネイリストの仕事を間近で見ながら学ぶことができるのは良い刺激となるでしょう。
お客様によっては仕事柄シンプルなデザインしかできない人もいれば、写真を持ち込んでデザインを指定される人もいます。お客様一人一人に合った施術を行うためにも、臨機応変に対応しなくてはいけません。そのため、ネイリストには柔軟性が求められるでしょう。
ネイリストはセンスが問われる仕事です。色の配色やストーンの配置、ネイルアートでは細かな模様や柄を施すため、センスが必要になります。
ただ、センスに自信がなくても、何度も繰り返し練習をしたり経験を積むことで徐々に磨かれていきます。感性を研ぎ澄ませてセンスを磨く意識をもつことが大切です。
ネイリストは肉体労働をする仕事ではありませんが、施術中は集中力を高めて細かい作業を行うため、疲れやストレスがたまりやすい傾向にあります。特に首や肩は凝りやすく、慢性的な痛みや疲労に悩まされるネイリストも少なくないでしょう。
お客様の施術をしている時は難しいですが、施術以外の空いた時間を見つけてストレッチをしたり、体のメンテナンスを行ったりと、自分自身の身体のケアをする必要があります。
ネイリストによって技術の差は大きく、練習不足や経験が少ないネイリストの場合は、仕上がりにも影響を及ぼしてしまいます。そうすると、クレームが発生したり、できるデザインが限られてしまうなど、お客様に迷惑をかけてしまうことに。
ネイリストとしての責任や自覚をもち、常に技術力の向上を目指すことが必要になります。
ネイリストは女性に人気の仕事のため、手に職をつけたい人や美意識が高い人に向いています。向き不向きはあるものの、「ネイルが好き」「ネイリストになりたい」という強い気持ちがあれば、誰でも挑戦することができます。
資格はなくても働くことは可能ですが、持っている方が採用に有利になったりお客様から信頼を得ることができます。ネイリストになるための方法は何通りかあるため、自分に合うやり方を見つけ、ネイリストデビューを目標に頑張ってみてはいかがでしょうか?