美容師の面接では「自己PRをしてください」と面接官に言われることがあります。自己PRと言われても、具体的にどんなことを伝えればいいのか、わからない人も多いのではないでしょうか?
今回は、美容師の面接で好印象を与える自己PRのポイントと回答例をご紹介します。
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自己PRとは「自分のスキル・強み・実績」などをアピールすることを指します。志望動機は働きたいと思った理由やきっかけを答えますが、自己PRは応募先で活かせるアピールポイントを伝える必要があります。その違いを理解した上で自己PRを考えてみましょう。
まずは自己分析を行って、自分のことを深掘りする作業が必要になります。自己分析では、性格や経歴、これまで取り組んできたことや努力したことなどを元に、自分がどのような人間であるかを分析してみましょう。転職の場合は、前職で身につけたスキルや実績などを振り返るのもおすすめです。
自己分析をすると、自分の強みや得意なことが明確になるため、自己PRを考えるヒントを得られます。
自己PRを考える時は、応募先のサロンのリサーチも入念に行いましょう。経営方針、コンセプト、客層などを把握しておくと、自己分析を考える際に役立てることができます。
「私は毛流れや髪質、骨格に合ったデザインを得意としています。お客様からも『扱いやすくなった』『セットがしやすい』とカット技術を評価していただくことが多く、常に技術向上に努めています。
御社のサロンでも、お客様に満足いただけるスタイルの提案をできるように尽力いたします。」
「私は接客をする上でコミュニケーションを大切にし、お客様と信頼関係を築くことを心がけています。前職ではカウンセリングを重視し、お客様の要望を丁寧にヒアリングして一人一人に合った提案を行っていました。その結果多くのリピーターを獲得することができました。
お客様に安心感を与えられる美容師を目指し、売上に貢献できる存在になりたいです。」
「私は細かい作業が得意で、手先の器用さには自信があります。学生時代からヘアアレンジやメイクをすることが好きで、友人にしてあげることも多く、喜んでもらえたことが強く印象に残っています。アシスタントから経験を積んで、早く一人前のスタイリストになって活躍できるように努力していきます。」
自己PRではたくさんアピールするよりも、一つに絞って伝える方が効果的です。あれもこれもと欲張ってしまうとアピールしたいことが曖昧になり、面接官に伝わりません。
アピールポイントを明確にして伝えることを意識しましょう。
アピールしたいことだけを伝えるのではなく、具体的なエピソードを取り入れると、より面接官に伝わりやすくなります。
例えば、コミュニケーション能力をアピールしたい場合、コミュニケーション能力の高さが伝わるような、過去のアルバイト経験や前職で褒められたエピソードなどを取り入れるとよいでしょう。
自己PRに限らず、面接の回答は結論を最初に述べると伝わりやすくなります。
自己PRを伝える時は「アピールしたいこと→具体的なエピソード・理由→目標・決意」という構成で考えましょう。
いくら自分のアピールポイントといっても、応募先にマッチしない自己PRはNGです。応募先の下調べを行った上で、活かせる強みをアピールしましょう。
自己PRは、ただの自慢話にならないように注意が必要です。自信があるのはよいことですが、他人を見下した発言や生意気な言動をすると、マイナスな印象を与えてしまいます。
伝え方のニュアンスや表現は十分に注意し、効果的なアピールができるように考えましょう。
自己PRは具体的なエピソードがないと、説得力がありません。面接官がイメージしやすいエピソードを用意して、応募先に活かせる自己PRを考えることがポイントです。
自己PRは、自分の強みをアピールできるチャンスです。美容師の経験がある人は前職での実績や身に付けたスキルを、経験がない人は美容師の仕事に活かせる強みをアピールしましょう。
自己PRを考える際の参考にしてみてくださいね。