美容部員は、お客様に接客を行う仕事のため、コミュニケーション能力が必要です。笑顔で愛想よく、会話のキャッチボールができる人は、美容部員の適性があると判断されます。
面接ではコミュニケーション能力の有無をチェックされているので、笑顔でやりとりすることを意識しましょう。
化粧品の販売を行う美容部員には、高い美意識が求められます。美容への興味や関心がないことには、お客様に商品の魅力をお伝えすることはできません。また、店頭に立って化粧品の販売をするにあたって、ふさわしい人物であるかも見られています。
美容部員の面接では、肌の状態やメイク、髪型、姿勢、立ち居振る舞い、所作などもチェックされているため、身だしなみに気を配るようにしましょう。
美容部員を目指す理由が、「自分がキレイになるための目的」だと思われてしまうと、印象が悪くなってしまいます。
もちろん、美容部員自身も常に美意識を高く持つ必要がありますが、お客様の悩みや要望に応じた商品の提案を行なって、美しくなるためのサポートをする役割があります。その点をはき違えていると、美容部員としての本来の役割を理解していないと判断されるため、不採用になる場合も。
面接では「美容部員の役割を正しく理解できているか?」という部分は、厳しくチェックされています。
応募先のブランドに対して、どれくらい理解度があるかも見られています。美容部員は「ブランドの顔」としての自覚や責任が求められるため、ブランドのコンセプトや商品の特徴などについて正しく理解しておかなければいけません。
面接の前には、応募先のブランドのことを入念に調べて臨むようにしましょう。
面接では必ず聞かれる質問とも言える志望動機。なぜ美容部員になりたいのか、志望した理由を知るための質問です。
・簡潔にまとめる
・具体的なエピソードを盛り込む
・応募先に関することを交える
OK例
「私は専門学校でメイクや美容の勉強をしてきました。そんな中で一番興味があったのはメイクの勉強でした。メイクアップ一つで見た目も気持ちも大きく変わることができる、まさに魔法にかかったようなその力に魅了されたことが美容部員を目指すきっかけです。メイクの素晴らしさを一人でも多くのお客様にお届けできる美容部員が目標です。」
NG例
「メイクをすることが好きなのでこれを仕事にできたら幸せだろうな、と思い美容部員を目指そうと決意しました。美容部員になって自分磨きを頑張りたいです。」
美容部員の基本は、お客様にメイクをしたりメイクをする楽しさを伝えること。もちろん自分自身がメイクを好きな気持ちがなくてはいけませんが、自分がキレイになりたいという理由はふさわしくありません。
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どれほど自社のブランドに興味があるか?ということを聞こうとしています。
OK例
「御社の◯◯(ブランド名)のスキンケアシリーズは以前から愛用しております。肌が敏感な私にとってなくてはならない存在で、ブランドコンセプトや掲げるテーマについても強く共感できる部分です。メイクアップラインにもとても興味があるので美容部員として勉強をしながら取り入れていきたいと思っています。」
NG例
「興味はありますが一度も使ったことはありません。お値段が高めなので手が出せずにいます。」
面接を受けるブランドの商品は使っておく方が好感を得られます。使ったことがないのであれば、サンプルをもらって試してみるか、雑誌で評判などを調べて、どのような商品を取り扱っていて、人気の商品は何かということをリサーチしておきましょう。ブランド批判と捉えられてしまう内容はNG。
自分の性格をどのように捉えているかを知るための質問。客観視できているかもチェックされています。
・明るくて誰とでも仲良くなれる
・負けず嫌いなので最後までやり遂げる
・好奇心旺盛なのでどんなことにも積極的にチャレンジする
・冷静に柔軟な対応ができる
・落ち込みやすいが切り替えは早い
・マイペースだが何事も丁寧に行える
・優柔不断な部分があるが、さまざまな角度から物事を見る事ができる
・飽きっぽいが好きなことにはとことん打ち込める
OK例
「私の性格を一言で表現するなら、負けず嫌いな性格です。学生時代は陸上部に所属していて日頃からライバルたちと競うことが自分を奮い立たせる原動力となっていたため、自然と負けず嫌いな性格になっていったと思います。身近な人からは融通がきかないと指摘されてしまうこともあるので、負けず嫌いな部分がマイナスに作用しないためにも周りの空気を乱さないよう気を付けています。」
NG例
「基本的にネガティブな性格だと思います。人にどう思われているのか気になったり、臆病で新しいことにチャレンジするのもためらってしまいます。」
長所な部分と短所な部分、どちらも交えながら回答した方が自分の性格を冷静に分析できていると思われるため好感を持たれるでしょう。ただ短所だけでまとめてしまうのではなく、その部分をどう改善しようとしているのか、なども含ませて答えると◎
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美容部員になったらどんなことを頑張りたいのか、目標や仕事への意欲をチェックしています。
OK例
「美容部員はお客様によっては”取っ付きにくそう”というイメージを抱いている人もいるかと思います。でも気軽にお肌やメイクの相談をしていただけるような、明るく話しやすい美容部員を目指しています。そのためには美容に関する知識やメイク技術もしっかりと身に付ける必要があると思います。お客様から信頼を得るためにもまずは自分のスキルを磨くことを目標にしたいです。」
NG例
「私の美容部員としての目標は、お客様から憧れられるような人になることです。そのことを実現するためには日々の肌のお手入れや美意識の向上が大切だと考えています。」
美容部員は美意識が高いことは必要ですが、それだけが先行していると判断されるような回答はあまり良くありません。美容部員の役割や目的などを把握していることが伝わるように答えましょう。
自分の経歴や性格などから、自分の良い部分やアピールポイントとなることを伝えましょう。「どんな活躍をしてくれるのか?」と連想できるような回答を目指しましょう。
①自分の強み
②強みの根拠となるエピソード
③企業にとって自分を採用するメリット
OK例
私は学生時代にカフェでアルバイトをしていました。駅前のカフェだったこともあり店内は混雑することが多く、常にスピーディーさが求められる職場でした。ある日お待たせしていたお客様からクレームを受けたことがあり始めは戸惑ってしまいましたが、誠意ある行動とお客様が何を一番求められているのか?を考え対応したことで、結果的にリピーターとなってくれたことが一番印象に残っているできごとです。そこで培った判断力や臨機応変な対応は美容部員になっても活かせる部分だと思うので、快適な時間を過ごしてもらえるような接客を心掛けたいです。」
NG例
「私はよく人から気が利くことを褒められます。”いつも周りのことを良く見ていてすごいね”と言われた時はとてもうれしかったです。それは自分の自慢できる部分だと思っています。」
自己PRは実体験や具体的なエピソードを交えながら答えるとイメージをしてもらいやすくなります。自分のアピールポイントが美容部員という仕事にどのように活かせるのか、を述べるようにしましょう。ただの自慢話にならないよう注意してください。
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美容部員はトレンド察知能力やセンスの良さもチェックされている部分。化粧品以外の分野の関心を知ろうとしています。
OK例
「休日はショッピングをしたりカフェ巡りをすることが好きで、友人と一緒に行くことがリフレッシュとなっています。特に今好きなブランドは◯◯で、モード感のある御社のコスメとの相性が良いので良く利用しています。」
NG例
「ファッションやトレンドには無頓着なのであまり興味がありません。」
美容部員は様々なジャンルにも目を向けて、幅広い知識や情報を得ていることが求められます。特にファッションとメイクは密接な存在なので興味がないのはマイナスポイント。
美容関係の面接で聞かれることの多い理想の人。ブランドのイメージや方向性を理解した人物や理想像を把握しているかを知るための質問です。
OK例
「御社のイメージモデルを務めているモデルの◯◯さんが憧れの人物です。彼女の価値観や考え方から学べることは、まさに私が理想とする生き方そのものを表しています。また美に対するストイックさや飾らない雰囲気なども憧れで、日頃からSNSをチェックし、メディアに出演している時は欠かさず観るようにしています。」
NG例
「特に思いつく人はいません。」
一番好感を持たれやすいのはブランドのイメージモデルを務めている人物を答えること。できれば、ライバル企業でイメージモデルを務めている人物は避けておいた方が無難。
芸能人に限らず、身近な人物や”◯◯のような人”という答え方でも具体的な理由があれば問題ないでしょう。
転職をする面接者に、聞かれることが想定される質問。転職を決めた理由がどんなことなのかを知っておくために聞かれます。
OK例
「私は事務職で主にパソコンを使用したデータ入力や雑務などを行なっていました。ですが以前から憧れであった美容部員という夢を諦めきれず、この度転職を決めました。全く異なる職種ではありますが、丁寧に仕事をすることはどちらにも通じる部分だと思っているので、事務職で培ったスキルを活かして美容部員でも活躍したいです。」
NG例
「転職を決意したのは、前職の職場環境や待遇の悪さが原因です。仕事の頑張りを評価されず、同僚との人間関係の悪化などがストレスとなり、辞めたいと考えるようになりました。」
前職が美容業界とは異なる職種であっても、前向きに頑張る姿勢を見せれば高評価につながります。転職理由が職場の愚痴やネガティブな内容であると、「もし採用してもすぐに不満を抱くのでは?」と懸念されるので気を付けましょう。
基本的に土日出勤が求められる美容部員。また時には残業することも想定されるため、それらに対応できるかを問われています。
OK例
「問題なく働けます。私も以前は土日の休みを利用してコスメをチェックしに行くことが多かったので、もし美容部員になったら今度はおもてなしをする側としてたくさんのお客様に出会える土日こそが頑張りどきだと考えています。残業に関しても美容部員としての質の向上やスキルを磨くためには必要なことだと思うので、積極的に参加したいと思っています。」
NG例
「土日は基本的に休み希望です。残業もできればない方がありがたいです。」
どうしてもマイナスな質問にはなりますが、できるだけ前向きな回答を述べましょう。土日出勤であっても月に8日は休みが取得でき、サービス残業にならないよう残業代の支払いを徹底している企業も多いので、そこまでネガティブな捉え方をしなくても良いでしょう。
面接の最後に、応募者からの質問を受け付ける時間があります。それを、逆質問といいます。
逆質問の意図としては、応募者の「コミュニケーション能力」「仕事に対する意欲」「対応力」を面接官がチェックするためです。また、応募者の不安や疑問を逆質問の時に解消することで、入社後のミスマッチを防ぐ目的もあるため、面接の最後に聞かれることが多いでしょう。
・熱意をアピールする
・面接官が答えやすい内容
・給料や待遇に関することは避ける
・調べればわかることはNG
逆質問では、応募先で働きたいという熱意をアピールできる内容が好ましいでしょう。入社意欲の高さが伝わると、好感を持たれます。
また、入社にあたって不安なことや疑問を聞くことも可能ですが、面接官が答えられる範囲のことを聞くようにしましょう。給料や待遇に関することは、マイナスイメージを与えるので避けたほうが無難です。
逆質問は、事前にいくつか聞くことを考えておくと安心です。調べればわかることや、面接のやりとりの中で話題に上がったことを聞くことのないように注意しましょう。
・「入社までにやるべきことはありますか?」
・「美容部員として必要なスキルや資格はありますか?」
・「美容部員のキャリアアップ例を教えていただけますか?」
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【逆質問の例文】美容部員の面接で好印象を与えるテクニック!
面接ではいくつかポイントをおさえておくと、好感を持たれ採用につながりやすくなります。まず大切なのは具体的にまとめて回答するということ。面接時間は30分前後が一般的。長いようで短いこの時間の中で、最大限に自分のことをアピールしなくてはいけません。そうなるとついあれもこれもと欲張ってまとまりのない内容になりがち。
それを避けるためには、具体的な内容でかつ簡潔にまとめるように意識しましょう。だらだらとした印象を与えないように、自分が経験したことやわかりやすい内容を心掛けると面接官も興味を示して話を聞いてくれます。あらかじめ話したいことを箇条書きにしてつなぎ合わせるとまとまりのある回答となるでしょう。
美容部員は接客業のため、お客様の目を見てしっかり話せるかも大切なこと。これは面接の時にもチェックされている部分です。緊張する空気感が漂う面接は、面接官の目を見ることができなかったり目が泳いでしまいやすくなりますが、しっかり視線を合わせて話すことで自信に満ち溢れた印象になります。
また話し方にも気をつける必要があります。下を向いてボソボソ話すのではなく、ハキハキとした話し方を心掛け、美容部員としてのやる気をアピールしましょう。
美容部員の面接は、正社員の場合は「一次面接→二次面接→最終面接」という流れが一般的です。
面接が進むにつれ、面接官が変わったり役員が行ったりすることも多いため、緊張感のある雰囲気を想定しておきましょう。
面接前には、何度もシミュレーションを行って、入念な面接対策をしておくと安心です。
①入室の際はドアを3回ノックして、面接官の反応があったら、「失礼いたします」と言って、ドアを開けます。入室したらドアの方に体を向けて扉を閉め、面接官の方に向きを変えてお辞儀をします。
②入室したら椅子まで歩いて横に立ち、面接官の指示に従います。(「お掛けください」「名前をお願いします」などの言葉をかけられる)
③椅子に掛けるように言われたら、「失礼いたします」と軽くお辞儀をして着席します。バッグは椅子の横に置きます。
面接の所要時間は、30分程度が目安です。個人面接かグループ面接、一次面接か最終面接かによっても差はありますが、面接中は緊張感をもって集中するようにしましょう。
①面接が終わったら椅子から立って、「本日はありがとうございました」と言ってから深くお辞儀をします。
②ドアの前まで行ったら面接官の方を向き、「失礼いたします」と言ってお辞儀をしてから退室します。最後まで気を抜くことなく、所作や立ち居振る舞いにまで気を配ることを忘れないようにします。
面接で遅刻をするのは厳禁です。面接時間の5〜10分前に到着できるように、早めの行動を心がけましょう。万が一、遅刻をしそうな時は早めに連絡をして、遅刻の事情とどれくらい遅れるかを説明します。
遅刻をしないためには、事前に面接場所や公共交通機関の時刻表を確認しておくと安心です。
面接中の受け答えや言葉遣い以外にも、姿勢や立ち居振る舞いも意識しなくてはいけません。美容部員として店頭に立った時、「この人ならふさわしい」と面接官に思ってもらえるように、常に見られている意識を持って面接に臨みましょう。
美容部員の面接時の服装は、スーツやオフィスカジュアルなどのきれいめなスタイルが好ましいでしょう。実際に美容部員として店頭に立っても、違和感のない服装を意識することがポイントです。
面接では清潔感が必須になるため、服にシワや汚れがないかを入念にチェックしておきましょう。また、ブランドのイメージに合った服選びをすると、好感を持たれます。
メイクは、応募先のブランドの化粧品を使ってメイクをするのがおすすめです。面接官にメイクのポイントを聞かれた際にアピールすることができるため、アイシャドウやリップなどに取り入れると好印象を与えることができます。
美容部員の面接だからといって、ただメイクを濃くすればいいわけではありません。ナチュラルメイクで、丁寧にメイクをしている方が好感を持たれます。
トレンドを取り入れつつ、ブランドイメージに合うメイクを心がけましょう。
髪が長い人はまとめた方が、さわやかな印象を与えることができます。美容部員の面接では、後れ毛を残したり巻き髪にするよりも、シニヨンや夜会巻きのような、しっかりと髪をまとめるアレンジがおすすめです。
髪色は、ブランドによって規定がある場合も多いため、金髪や派手な髪色は避けた方が無難。6〜7トーンくらいの明るさが好ましいでしょう。
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その格好でOK?美容部員の面接服チェックリスト
履歴書には、自分の学歴や経歴、志望動機などを書きます。面接では必ず必要になるため、早めに準備しておくと安心です。また、証明写真は3ヶ月以内に撮影した写真が必要になるため、忘れずに貼りましょう。
履歴書の項目は、
・基本データ
・学歴
・経歴
・免許、資格
・趣味、特技
・志望動機
・本人希望欄
を、記入する項目があります。丁寧かつ正確に書くようにしましょう。
履歴書の書き方のポイントはこちらからチェック!
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美容業界の履歴書マニュアル
職務経歴書は、これまでの自分の就業経験をまとめた書類のことです。美容部員の中途採用の面接では、応募者のスキルや経験を把握するために、職務経歴書が必要になることもあります。
履歴書のような決まったフォーマットはありませんが、わかりやすくまとめると好印象を与えることができます。
職務経歴書には、
・表題
・作成日
・希望職種
・職歴(会社名、資本金、年商、従業員数など)
・職務内容(期間、業務内容、実績など)
を、書きます。職務経歴書を見ただけで、「どんな仕事をしていたのか」「どのような活躍をしてきたのか」がわかるように、要点をまとめて効果的にアピールすることがポイントです。
職務経歴書の書き方の詳細や、サンプルのダウンロードはこちらからチェック!
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美容業界の印象に残る職務経歴書のコツ
BeAleでは、実際に面接を受けた人の面接体験談をチェックできる、「面接体験レポート」という口コミサービスがあります。
面接体験レポートでは、「面接方法」「所要時間」「面接官の人数・性別・年齢」などを知ることができ、マイページにログインすると「質問された内容」まで閲覧することが可能です。
面接の事前対策として活用することができるので、これから面接を受ける人はぜひご参考にしてくださいね。
面接を終えたら、その体験をレポートとして投稿することができます。
投稿の方法はとっても簡単。まず、BeAleから応募をした後、マイページにログインします。ログインをしたら、「応募履歴」→「面接体験レポート」から回答をして終了です。3分ほどでできるので、簡単にレポートを投稿することができますよ。
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みんなの面接体験レポート
美容部員の面接で好印象を与えるためには、事前の面接対策が必須です。面接でどんな質問をされるかをあらかじめ想定して、何度もシミュレーションをしておくと、本番も落ち着いて臨むことができるでしょう。