美容師を目指す人は多いと思いますが、気になるのが給料や昇給について。一般的に美容師は下積み期間が長く給料も低そうなイメージを持ちますが、実際のところはどうなのでしょうか?
美容師の給料事情について解説します。
美容師として働き始めて、いきなりカットを任されたり良いお給料をもらえるわけではありません。多くのサロンは3年ほどアシスタントとして経験やスキルを身に付ける期間を設けており、実力が認められたらスタイリストとしてデビューする流れとなっています。
2020年3月に発表された賃金構造基本統計調査によると、美容師の給料の平均は25万5,100円とされています。一般的にアシスタント期間の給料は月給16〜18万円程度と他の業種と比較しても低い傾向ですが、スタイリストになったら月給18〜20万円ほどに上がり、トップスタイリストやディレクター、店長と昇格することによって給料も上がるシステムとなっています。
また美容師は基本給は低めでも歩合制を取り入れているところも多く、指名数や売上、実績などを考慮して給料にプラスされる仕組みです。最近はフリーランスとして働く美容師も増えており、そのような人たちは収入の幅も広がります。
美容師のボーナスは、賃金構造基本統計調査によると5万2,800円とされていますが、サロンによってボーナスの額や有無は異なります。美容師の年収は約300万円ほどとされており、ボーナスがなかったり少ないことが年収の低い理由の一つでしょう。
昇給は美容師としてのランクが上がったり実力を評価されると、給料は上がると思って良いでしょう。なかなか結果を残せなかったり下積み期間が長いと給料に満足できないかもしれませんが、頑張り次第では上を目指すことも可能なので、忍耐力と向上心が必要となります。
美容師の福利厚生は、勤務するサロンが「法人」か「個人」かによって有無が変わってきます。法人のサロンは社会保険への加入義務が存在するので、雇用保険や健康保険、年金といった社会保険が完備されています。
一方で個人で経営するサロンや小規模なサロンは、保険料の負担を懸念し社会保険へ加入していないところが多いでしょう。その場合は各自で国民健康保険と国民年金に加入する必要があります。フリーランスの人は、美容師専門の保険組合に条件を満たせば加入することも可能です。
また福利厚生には社会保険以外にも、働く上でメリットとなる部分があります。有給の取得や交通費の支給、時短勤務や産休・育休制度、社員割引や施術割引、充実した研修を受けられることも福利厚生の魅力の一つです。
安定した働き方を望むなら、福利厚生の充実度をメインに求人を探すと良いでしょう。
美容師の給料事情についてご紹介しました。一般的な水準と比べると美容師の給料は低く感じますが、昇給や昇格を目指せば大幅に給料アップを狙うことも可能です。また経験を積んで独立したりフリーランスとして活躍する道もあるため、具体的なキャリアプランを考えることが美容師として長く働くためのポイントといえるでしょう。
ぜひご参考にしてみてくださいね。