美容師には指名というシステムがあることはご存知の方も多いと思います。お客様から指名をもらうことによって、美容師にはどのようなメリットがあるのでしょうか?また指名をもらうために美容師としてやっておきたいことも気になりますよね。
そんな美容師の指名についてご紹介します。
美容室は事前に予約が必要ですが、その際にお客様から担当する美容師を指名してもらうことができます。初めてのお客様は指名をされない方もいますが、2回目以降は同じ美容師を指名するという方も多いでしょう。美容室によっては指名料が発生し、トップスタイリストやディレクタークラスになるとさらに指名料が高くなるシステムが一般的です。
もちろん指名がなくても責任を持って施術をしなくてはいけませんが、指名はお客様にとってプラスの要素になることが多く、また美容師にとってもインセンティブの支給やキャリアアップにもつながるでしょう。
美容師の給料は、「給料+歩合給」であることが多く、指名料はこの歩合給として支払われます。美容室によってシステムは異なりますが、だいたい指名料の20〜30%が支払われることが多いでしょう。なかには100%バックというところもあり、美容室の方針や立地環境などによっても違いがありますが、指名をもらえばもらう分だけ収入がアップすることはメリットの一つといえるでしょう。
お客様から毎回指名をもらうことができれば、その方の髪質や癖を知ることができるため失敗のリスクがなくなります。またお客様の好みやなりたい髪型なども把握できるため、よりお客様のイメージに近いスタイルを作り上げることもできるでしょう。
美容師にとって指名をもらえることはモチベーションが上がるきっかけになります。自分の施術を信頼して指名をされるということは、美容師としてなによりもうれしいこと。指名が増えればやる気も出て、さらなるスキルの向上を目指すことにもつながるでしょう。
美容師が指名をもらうためには、高いカット技術やセンスの良さが求められます。またお客様の要望に沿ったヘアスタイルを確実に作り上げるスキルも必要です。そのためには技術を磨くために常に向上心を持って仕事をすることや、お客様との丁寧なカウンセリングが大切になってくるでしょう。
また美容師は接客業でもあるため、お客様に好感を持ってもらえるような接し方や身だしなみを心がけなくてはいけません。何度も通ってくれる常連のお客様とはつい馴れ合いになってしまいがちですが、あくまでも「美容師とお客様」という関係性を忘れず、丁寧な対応が求められます。そのほかにも自分自身の身だしなみや服装、礼儀やマナーなどにも気を遣うことが、指名率の多い人気の美容師になる秘訣といえるでしょう。
美容師にとって指名をもらうことはモチベーションになるため、スキルを磨いたりキャリアアップをするためにも必要不可欠なことといえます。指名をもらうことがすべてではありませんが、せっかく指名してくれたお客様をがっかりさせないためにも、美容師として最大限の努力をしたいですね。