美容カウンセラーの面接では、コミュニケーション能力を見られています。美容カウンセラーの仕事は、お客様の受付対応やカウンセリング業務が中心です。
働く上で、コミュニケーション能力は必須のスキルのため、笑顔で愛想よく受け答えができると、好印象を与えることができます。
美容クリニックで働くためには、美容や美容医療の知識が求められます。美容医療に関して偏見を持つ人も多いため、医療行為によって美しくなることに否定的な考えがないかをチェックされています。
清潔感のある身だしなみは、美容カウンセラーの基本です。服装や髪型から清潔感を感じられるか、という部分を面接では見られています。
面接中の受け答えやあいさつ、言葉遣いや態度など、常識的な言動ができるかを見られています。美容カウンセラーには、一流の接遇マナーが求められるため、常識やマナーの有無は細かくチェックされているでしょう。
美容カウンセラーの面接では、どんな身だしなみが好感を持たれるのでしょうか? 服装以外にも、髪型やネイルなど細かな部分まで気を配る必要があります。
身だしなみのOK例とNG例をご紹介します。
OK | NG | |
---|---|---|
服装 | スーツ、オフィスカジュアル、清潔感を重視 | 派手な服、ハイブランドの服、露出が多い服 |
メイク | ナチュラルメイク | ノーメイク、派手なメイク |
髪型 | すっきりとした印象、長い人は一つにまとめる | 奇抜な髪色、表情が見えない髪型 |
ネイル | シンプル、オフィスネイル | 派手なネイル、長すぎるネイル |
アクセサリー | シンプルなデザイン | 装飾のついたもの、派手なもの |
カラコン | なし、ナチュラルなタイプ | 個性的な色のカラコン |
美容カウンセラーの面接は、スーツを着るのが望ましいでしょう。黒やグレーなどの落ち着いた色のスーツが無難です。リクルートスーツがある人は、そちらでも構いません。
スーツは、スカートでもパンツでも問題ないので、自分らしいスタイルを選びましょう。
シャツはアイロンがけした清潔感のあるものを選ぶことがポイントです。
スーツを持っていない人や、面接が「服装自由」となっている場合は、オフィスカジュアルのようなきれいめのスタイルでもOKです。
ただ面接の場なので、ジャケットを羽織ってフォーマルな装いを意識するとよいでしょう。
アクセサリーは付けなくてもよいですが、もし付ける場合はシンプルなデザインを選びましょう。仕事で付けても問題ないような、小ぶりで華奢なデザインをイメージするとわかりやすいと思います。
反対に、大ぶりなデザインやジャラジャラと音がするようなアクセサリーの重ね付けはNG。面接の場にふさわしくないため、「非常識な人」と判断されてしまいます。
面接では、黒のパンプスを履くのがマナーです。装飾のないシンプルなデザインで、ヒールも低めのものであれば、どの業種の面接でも使えるため、1足は持っておきましょう。
サンダルやブーツは面接にはNGなので、夏や冬に面接を受ける人は気をつけてください。
面接はフォーマルな場なので、ジャケットを羽織るのがマナーです。夏でも面接を受ける時はジャケットを羽織る方が、好感を持たれます。ジャケットは、黒、ネイビー、グレーなどの落ち着いた色を選びましょう。
コートも、ジャケット同様落ち着いた色を選ぶことが基本です。柄物や派手な色のコートは避けましょう。コートは、面接会場の中に入る時は脱ぐのがマナーです。手に持った状態で入室するようにしましょう。
面接のバッグは、黒のA4サイズが一般的です。大きめのバッグの方が、履歴書を折らずに入れることができるため、面接の場にふさわしいものを用意しましょう。
また、面接中は床に置くことも多いため、自立するタイプのバッグを選ぶ方が安心です。
メイクはナチュラルメイクに仕上げて、健康的な印象を与えられるようにしましょう。美容カウンセラーの面接のため、美意識の高さをアピールしつつも、面接の場にふさわしいメイクが理想です。
好感を持たれるメイクは、ベースメイクを丁寧に仕上げ、チークで血色感を出すのがポイント。クマやシミがある人はコンシーラーで消したり、ハイライトを入れてツヤや透明感を出したりすると、きれいに仕上がります。
美容カウンセラーの面接では、リップは濃い色や派手な色よりも、コーラルやローズ系、ピンクベージュなどのやさしいカラーが適しています。
グロスの塗りすぎには注意しつつ、ツヤのある健康的な唇を目指しましょう。
つい気合いが入りがちなアイメイクですが、濃くなるときつい印象になったり下品な印象になったりと、マイナスイメージを与えてしまいます。
アイシャドウはブラウン系を選び、アイラインは自然な線を意識しましょう。マスカラはダマにならないように、丁寧に仕上げます。
また、顔の印象が決まる眉毛は、細すぎたり太すぎたりするのはNG。自然なアーチ型になるように仕上げましょう。
普段カラコンを使用している人もいると思いますが、美容カウンセラーの面接では自然なタイプなら装着しても問題ありません。
ただ、個性的な色のカラコンや縁の太いサークルレンズは、顔の印象が大きく変わってしまうため避けましょう。
面接は清潔感が重要になるため、顔に髪がかかってしまうのはNG。お辞儀をして乱れた髪をなおす仕草も不快な印象を与えてしまうため、髪が長い人は一つにまとめるようにしましょう。前髪が長い人は、ピンで留めておくと安心です。
美容カウンセラーは「髪色自由」のクリニックもありますが、面接の時は6〜7トーンくらいの髪色にしましょう。明るすぎる髪色は、あまりいいイメージを持たれないため、暗めの茶色が理想です。
金髪や派手な髪色は常識がないと判断されるため、注意しましょう。
美容カウンセラーの面接では、オフィスネイルのようなシンプルなデザインにしましょう。うすいピンクやベージュ、フレンチネイルなら、清潔感があり好感を持たれます。
派手な装飾や長いネイルは、不衛生な印象を与えるため控えましょう。
ネイルはしなくても問題ないため、面接では爪のケアをしておく程度でもOK。爪を整えてネイルオイルで保湿をするだけでも十分です。
面接当日にあせることのないように、事前に会場の場所や面接時間の確認をしておきましょう。また、面接場所に行くまでのルートや、電車・バスの時刻などもチェックする必要があります。
もし余裕があれば、事前に面接場所まで行ってみると安心です。特に、土地勘のない場所や道に迷いやすい人は、必ず確認をしましょう。
履歴書は、面接が決まった段階ですぐに準備に取りかかりましょう。
履歴書には、
・名前
・住所
・生年月日
・電話番号
・学歴
・職歴
・資格
・志望動機
・本人希望欄
を記入します。丁寧に記入をして、面接前には記入漏れがないかを確認するようにしましょう。
顔写真は、縦4cm×横3cmのサイズで過去3ヶ月以内に撮影したものを貼ります。万が一剥がれ落ちた際にも応募先がすぐに把握できるように、写真の裏には名前を書きましょう。
\ 履歴書マニュアルはこちら /
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美容業界の履歴書マニュアル
職務経歴書は、これまでの就業経験をまとめて自分のキャリアや実績をアピールするための書類です。美容カウンセラーの転職の面接では、職務経歴書を提出する場合もあります。
職務経歴書の書き方は、レイアウトを工夫して見やすく丁寧に仕上げることがポイントです。
職務経歴書に書くことは、
・職歴
・職務内容
・実績
・専門知識、資格、スキル
・表彰、受賞、実績
などを、記入します。
職務経歴書のシート作成が苦手な人は、サンプルをダウンロードして書きましょう。
\ サンプルのダウンロードはこちら /
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美容業界の印象に残る職務経歴書のコツ
美容カウンセラーの面接では、一般的な面接でよく聞かれる「志望動機」「自己PR」といった質問以外にも、美容クリニックならではの質問もされることがあります。
また、転職の面接の場合は、過去の仕事経験や転職理由について聞かれることも多いため、
ポジティブな回答を目指しましょう。
面接前に、何度かシミュレーションを行っておくと安心です。
・美容カウンセラーの面接の質問例
「なぜ当クリニックで働きたいのですか?」
「美容医療を志望した理由を教えてください。」
「美容カウンセラーになってやってみたいことは何ですか?」
「自己PRをしてください。」
「過去の仕事経験を教えてください。」
「長所と短所を教えてください。」
\ 回答例はこちら /
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【回答例あり】美容カウンセラーの面接でよく聞かれる質問集
・面接回数
美容カウンセラーの面接の流れは、「書類選考」「一次面接」「二次面接」「最終面接」の流れで行われることが多いでしょう。アルバイト・パートの場合は、面接回数はl回のみで採用を決めることもあります。
・面接時の流れ
美容カウンセラーの面接では、「入室マナー」「面接中のマナー」「退室マナー」の3つを守った上で、好印象を与える言動を意識しなくてはいけません。
これらのマナーができていないと、非常識なイメージを与えてしまうため注意しましょう。
\ 面接の流れやマナーの詳細はこちら /
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美容カウンセラー【面接対策】流れ・マナー・準備・質問回答・身だしなみなど
美容カウンセラーの面接では、受け答え以外にも身だしなみにも気を配って、好感を持たれるようにしましょう。ご紹介したポイントをおさえて、面接対策にお役立てくださいね。