エステティシャンに転職する場合、履歴書と職務経歴書を提出する必要があります。職務経歴書は、これまでの職歴や実績を応募先にアピールするための書類ですが、どのように書けばいいのかわからない人も多いのではないでしょうか?
今回は、エステティシャンの職務経歴書の書き方のポイントとサンプルをご紹介します。
INDEX
職務経歴書は、主に転職の採用選考で必要になる書類です。履歴書と一緒に提出を求められることが多いでしょう。
職務経歴書には、これまでの職歴や業務経験、スキルや実績をまとめます。履歴書のように書く内容や様式が決まっているわけではありませんが、A4サイズの用紙1〜2枚にまとめるのが一般的です。
職務経歴書のフォーマットをダウンロードすることも可能なので、自分の書きやすいタイプを選びましょう。
エステティシャンの経験がある場合、「どのような施術をしてきたのか」「経験年数やスキルはどれくらいなのか」などをチェックしています。職務経歴書からエステティシャンとしての実力を把握できるため、自分の得意な施術や資格を書くと好印象を与えることができます。
もし経験がない人は、「エステティシャンに活かせるスキル」を考えてみましょう。
中途採用では、即戦力となる人材を求める傾向にあります。職歴や具体的な実績が書かれた職務経歴書は、採用を決める上で重要な判断材料となるため、採用担当者は「エステティシャンとしての実力」「求める条件を満たしているか」などを見ています。
応募先で活かせるスキルや実績があれば、職務経歴書に書き、自分の強みや魅力をアピールしましょう。
転職をしているからといって不利になるわけではありませんが、あまりにも転職回数が多いと、「飽きっぽい人なのでは?」「すぐに辞めてしまうのではないか」と懸念されてしまいます。
勤続年数が短い場合や、すぐに転職をせずに空白の期間がある場合は、採用担当者にその理由を聞かれることがあるため、ポジティブな表現で伝えられるようにしておきましょう。
履歴書は、プロフィール、学歴・職歴、志望動機などをまとめた書類です。書く項目や様式はほぼ決まっていて、就職、転職、アルバイト・パートのどの面接でも必要になります。
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【サンプルあり】エステティシャンの履歴書マニュアル
職務経歴書は、職歴、業務経験、スキル、実績などをまとめた書類を指します。主に転職時に必要になります。履歴書に記載した職歴をより詳しく書いて、自分の強みやアピールポイントを書くのが職務経歴書です。
まずは自分の職歴を振り返って書き出してみましょう。職歴の振り返りでは、「何年間勤務したのか」「どのような仕事をしたのか」「身に付いたスキルは何か」「仕事で褒められたことや結果を出したことは何か」などを思い出す作業から始めます。
これまでの職歴を振り返ると、自分の強みが把握できると思います。前職で接客業をしていた人は、コミュニケーション能力や提案力などのスキルが身に付いているはずです。
これらの経験やスキルは、「応募先に活かせるのか」「どのように貢献できるか」と考えることで、自分のアピールポイントを明確にすることができるでしょう。
職務経歴書は自由な形式で書くことができますが、何を書けばいいのかわからない人はフォーマットをダウンロードするのがおすすめです。
自分のアピールポイントに合わせたフォーマットを選びましょう。
用紙の中央の最上欄に「職務経歴書」と書きます。
履歴書と同じ日付を書きます。郵送する場合は、ポストに投函する日を記入しましょう。
希望する職種を書きます。
職歴は古い順から書きます。「会社名」「資本金」「年商」「従業員数」など、わかる範囲で勤務していた会社の概要も記載しましょう。
勤務期間、業務内容、実績を簡潔にまとめて書きましょう。
実績を書くと、「どんなことで評価されたのか」が明確になるため、アピール材料になります。具体的なエピソードや数字を記載すると伝わりやすいでしょう。
専門的な知識やスキルがあれば、その内容がわかる事柄を記入します。応募先で活かせる資格があれば、どんな資格を取得したのかを書いておきましょう。
直属の部下の人数を記載すると、リーダーシップ力があることをアピールできます。
社内コンテストの受賞歴や、評価された実績があれば、積極的に記載しましょう。
職務経歴書を面接で手渡しする場合は、クリアファイルにはさんでから封筒に入れて、持っていきます。A4サイズの職務経歴書の場合、封筒は「角形2号」を選びましょう。
面接時には、封筒からクリアファイルに入った職務経歴書を取り出して、封筒の上に重ねて面接官に提出します。
渡す時は、「履歴書と職務経歴書をお持ちしました。本日はよろしくお願い致します」と一言添えると、丁寧さをアピールできます。
職務経歴書を郵送する場合は、手渡しと同じくクリアファイルに入れてから封筒に入れます。郵送の時は、同封書類について記した送付状を用意し、上から「送付状」「履歴書」「職務経歴書」「その他の書類」の順番で封筒に入れましょう。
封筒の表面に応募先の住所・会社名・担当者名を書いたら、赤のペンで「履歴書在中」「応募書類在中」とわかりやすく書きます。裏面には、自分の住所と名前も忘れずに記入しましょう。
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【サンプルあり】送付状の書き方
【サンプルあり】封筒の書き方
履歴書には、「氏名」「生年月日」「住所」「電話番号」「学歴」「職歴」「免許、資格」「志望動機」「本人希望欄」を書きます。応募者のプロフィールや志望動機をまとめた書類になるため、正確な情報を書くようにしましょう。
履歴書は、手書きでもパソコンでもどちらでも問題ありません。自分が書きやすい方で書きましょう。どちらで書いた場合でも、読みやすく簡潔にまとめることがポイントです。
ただ、何社か面接を控えている人は、手書きよりもパソコンの方が効率よく書くことができるでしょう。
履歴書を書く前に、まずは応募先の下調べを入念に行いましょう。サロンのコンセプトや施術内容は必ずチェックしておきたい情報なので、ホームページを見たり実際にサロンに行って施術を受けたりすると、志望動機を考える上で参考になります。
履歴書はスーパーやコンビニでも購入できます。一般的にA4サイズの履歴書を使うことが多いでしょう。
パソコンで作成する場合は、フォーマットをダウンロードする必要があります。自分の書きやすいフォーマットを選ぶことがポイントです。
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【サンプルあり】エステティシャンの履歴書マニュアル
職務経歴書に、明確な書き方のルールは定められていません。応募先にアピールできることがあれば、過去のアルバイト経験を書いてもOKです。アルバイトで経験して身に付いたスキルや実績を、積極的に職務経歴書に記載しましょう。
業界未経験の場合でも、前職で培ったスキルや経験は、異業種への転職に活かせることがたくさんあります。
前職で成し遂げたことやアピールできることを、職務経歴書に書きましょう。
職歴が短いからといって、勤務期間を偽るのはNGです。面接で「なぜすぐに辞めたのですか?」と聞かれることもあるため、転職した理由を説明できるようにしておきましょう。
考え方を変えると、職歴が短い人は転職回数が多い分、「様々な仕事経験がある」というポジティブなアピールポイントにもなります。職歴の短さをマイナスに捉えられることのないように、できるだけ前向きな退職理由を伝えたり、実績をアピールしたりすることがポイントです。
職務経歴書は、2枚までにおさまるボリュームにするのが一般的です。職歴が多い場合は書ききれなくなる可能性が高いため、多くても3枚までにおさまるようにしましょう。それ以上になると、すべて目を通すのに時間がかかり、採用担当者に負担がかかってしまいます。
もし書くことが多くなる場合は、キャリア式で書くのがおすすめです。キャリア式は、職種や経験した業務別にまとめて書く方式のことで、実績やスキルをアピールしやすいメリットがあります。転職回数の多さも目立たなくなるため、職歴が多い人は書き方を工夫しましょう。
職務経歴書はこれまでの自分の職歴やスキルを応募先にアピールするための、いわば自分をプレゼンする大切な書類です。自分の強みを最大限にアピールできるように、具体的かつ簡潔にまとめることを意識しましょう。