履歴書は、採用選考で必要になる大切な書類です。履歴書の書き方次第では合否に影響することもあるため、マナーを守って書く必要があります。
今回は、エステティシャンの履歴書の書き方を詳しく解説します。書き方のサンプルもあるので、ぜひご参考にしてみてくださいね。
INDEX
・氏名
・生年月日
・住所
・電話番号
・学歴
・職歴
・免許、資格
・志望動機
・本人希望欄
履歴書は、採用選考で使われる書類のため、面接が決まったら早めに用意しましょう。履歴書はコンビニやスーパーでも購入できますが、インターネットでフォーマットをダウンロードする方法もあります。
履歴書によって、項目の記入スペースの大きさが異なります。スキルや資格をアピールしたい人は、「自己PR」や「免許・資格」の項目が大きい履歴書を選ぶとよいでしょう。
履歴書を書く時は、文字の大きさや位置を揃えると、見栄えがよくなります。また、文字間や行間にも気を配ると、「丁寧に書かれた履歴書」と判断されるため、好印象を与えることができるでしょう。
手書きの文字は、人の性格が浮き彫りになるとも言われているため、丁寧に書けば「真面目な人」「常識がある人」と判断されるでしょう。人柄や熱意のアピールにもつながるため、好印象を与えることができます。
ただし手書きは手間がかかるため、何社か面接を受ける場合は効率が悪いでしょう。また書き間違えると一から書き直さなくてはいけないのも、非効率的です。
パソコンで書くと、文字の大きさや余白などのバランスがとれるため、見栄えのよい仕上がりになります。プロフィールや学歴・職歴などを保存しておけば、何社か面接を受ける場合にも便利です。ミスをしてもすぐに修正できるのも、パソコンで書くメリットといえます。
パソコンで履歴書を書く際の注意点は、履歴書の使い回しのリスクが高くなることです。基本情報は使い回すことができますが、志望動機や応募先の名前をそのまま使うのはNG。
必ず応募先に合った内容を考えなくてはいけないので、うっかりミスには注意が必要です。
履歴書でもっとも見られているのは、志望動機です。応募者の熱意や働きたい理由をチェックしているため、具体的かつ簡潔にまとめる必要があります。
転職の面接では、どのような仕事を経験してきたのかを知るために、職歴欄をチェックしています。業種・職種、勤務期間などが見られているため、これまでの職歴は偽りなく正しく記入しましょう。
エステティシャンは資格がなくても働くことができますが、仕事に活かせる資格がある人は必ず記入しておきましょう。エステティシャンとしてのスキルを証明できたり、勉強熱心で向上心があることをアピールできたりと、採用に有利になります。
履歴書を書く前に、応募先の下調べを行いましょう。サロンのコンセプトや施術内容を把握できるため、志望動機を考えやすくなります。
もし時間に余裕があれば、実際にサロンに行ってみて、職場の雰囲気をチェックしたり施術を受けてみたりするとよいでしょう。志望動機を考えるヒントを得られます。
履歴書は「市販で販売されているものを購入する」、もしくは、「フォーマットをダウンロードする」のどちらかを選択しましょう。
手書きの場合、履歴書が販売されているスーパー、コンビニ、ホームセンター、書店、文具店、100円ショップなどに行って購入をします。ネットショップで購入することも可能です。履歴書のサイズは「A4」と「B5」がありますが、一般企業ではA4サイズを用いることが多いでしょう。
パソコンで作成する場合は、自分の目的に合った履歴書の様式を選び、フォーマットをダウンロードします。
\ 厚生労働省が推奨する履歴書のテンプレートはこちら /
「厚生労働省 | 厚生労働省が作成した履歴書様式例」
<履歴書の豆知識>
公正な採用選考を行うことや求職者のプライバシー保護の観点から、「性別の記載」は任意となり、「通勤時間」「扶養家族数(配偶者を除く)」「配偶者」「配偶者の扶養義務」の項目は設けないことになりました。
履歴書には証明写真を貼る必要があるため、早めに準備しておきましょう。証明写真機なら24時間いつでも撮影でき、5〜10分程度で受け取ることができるためおすすめです。
証明写真は、「過去3ヶ月以内に撮影したもの」「縦4cm×横3cm」の写真を用意しましょう。
履歴書は黒のボールペンで書くのがマナーです。消せるボールペンや黒以外の色は、NGなので気を付けましょう。
書いている途中に間違えてしまった場合、修正テープを使用するのは印象が悪くなってしまいます。手間はかかりますが、新しい履歴書を用意して書き直しましょう。
パソコンで履歴書を作成する場合、プロフィールの項目はそのまま使えるため、何社も面接を受ける時に便利ですが、志望動機を使い回すのは避けましょう。
履歴書の使い回しはバレる確率が高いので、そうなった場合、採用の合否にも影響してしまいます。応募先に合った志望動機を考えましょう。
履歴書では正式名称で記入するのがマナーなので、「高校」「バイト」などの略字を使うのはよくありません。正しくは「高等学校」「アルバイト」になるため、職歴や学歴を書く際は注意しましょう。
本人希望欄にはなにを書けばいいのかわからない人も多いかもしれませんが、空欄のまま履歴書を提出するのは避けましょう。特に希望がない場合は「貴社の規定に従います」と書き、履歴書の全ての項目を埋めるのがマナーです。
日付は、面接を受ける日を記入します。もし、郵送で提出する場合はポストに投函する日を記入しましょう。
元号で書くのが一般的ですが、西暦でも問題ありません。履歴書ではどちらかに統一して書きましょう。
氏名は、戸籍の正しい字を記入します。ふりがなは「ふりがな」なら平仮名、「フリガナ」ならカタカナで書くのがマナーです。
日付で記入した元号、もしくは西暦に合わせて記入します。
都道府県名から書き、番地やマンション・アパート名も正しく記入しましょう。
履歴書に貼る顔写真は、3ヶ月以内に撮影した「縦4cm×横3cm」のサイズの写真を用意します。写真の裏には名前を書いておきましょう。
面接の合否連絡は電話で行うことも多いため、確実につながる携帯電話の番号を記入しましょう。
1行目の中央に「学歴」と記入します。
入学または卒業した年月日を記入します。(元号、西暦は日付欄に書いた方で統一)
学校名を記入します。「◯◯県立」「私立」「高等学校」も略さずに正式名称で書きましょう。学部・学科・専攻も忘れずに記入します。
学歴の下に職歴を記入します。学歴と同様に、中央に「職歴」と書き、その下の行からこれまでの職歴を書いていきます。
仕事を始めた年月日を記入します。(元号、西暦は日付欄に書いた方で統一)
勤務した会社・店名を記入します。「株式会社◯◯入社〇〇店 接客・販売/従業員数約80名」など、会社の規模と担当していた仕事を書くとわかりやすいでしょう。
最後に、改行した行の右端に「以上」と記入します。
資格を取得した年月日を、古いものから順番に記入します。(元号、西暦は日付欄に書いた方で統一)
自動車免許を書く場合は、「普通自動車運転免許 取得」と記入します。そのほかにも取得した免許・資格がある場合は、正式名称で書きましょう。
志望動機では、「応募先で働きたいと思った理由」を簡潔にまとめる必要があります。具体的なエピソードを取り入れると、伝わりやすくなります。
転職の場合は、前職での経験や実績などを志望動機の中に含むと、より具体性が増して熱意を感じられる内容になるでしょう。
【例文あり】エステティシャンの志望動機の書き方とコツ!
【例文あり】エステティシャンの上手な自己PRの書き方
希望する職種がある場合は、その職種名やポジションを書きます。
希望する勤務時間や条件など、応募先に事前に把握しておいてほしいことを書きます。
募集店舗が複数ある場合は、希望する勤務地を書くか、特に希望がなければ「貴社の規定に従います」と書きましょう。
書類を作成した日付を、右寄せで記入します。履歴書で書いた西暦(元号)で書くようにしましょう。
応募先の企業名を正式名称で書き、採用担当者の名前も忘れずに記入しましょう。
自分の名前と連絡先は、右寄せで記入します。
文の冒頭は、頭語と季節にあった時候のあいさつを入れましょう。
応募に至った経緯や、求人の応募をした媒体を書きましょう。
志望動機と自己PRを簡潔にまとめます。大まかな内容で構いませんが、履歴書と一貫性のある内容にしましょう。
最後に面接を受けさせてもらいたい旨を伝え、「何卒よろしくお願い申し上げます」と書くと丁寧な文章になります。
結語で締めくくります。頭語で「拝啓」を使用した場合の結語は「敬具」になります。右寄せで記入しましょう。
同封書類について記載しましょう。履歴書と職務経歴書など、同封する書類の詳細と枚数も書きます。
応募先の住所を都道府県名から省略せずに記入します。縦書きでも横書きでも算用数字を用いましょう。2行になる場合は、1段下げて書き始めます。
宛名は、応募先の「企業名」と「担当者の名前」を書きます。「御中」は企業名で終わっている場合に使用するため、人名を記入する時は「様」を用います。
履歴書を封筒に入れて送る際は、封筒の表面に「履歴書在中」と記入します。もしくは、「応募書類在中」と書いても構いません。
赤のボールペンを使用して四角で囲うか、「履歴書在中」というスタンプを使用するのもよいでしょう。
裏面には、自分の住所と名前を記入します。縦書きの場合は、裏面の左下に書くのがマナーです。自分の住所も、省略をせずに記入しましょう。
郵送をした発送日を記入しましょう。西暦(元号)は、履歴書に記入した方で揃えます。
封筒には、「送付状」「履歴書」「職務経歴書」「その他の書類」となるように入れます。各書類の表面が上になっているか確認してから入れましょう。郵送の途中で濡れたり折れ曲がったりすることのないよう、クリアファイルに入れると安心です。
履歴書は、縦に半分に折った状態で入れます。角と角が合わさるように、丁寧に折って入れましょう。
A4サイズの履歴書を使用した場合は「角形2号」の封筒を使用しましょう。履歴書を購入する時に一緒に買っておくと慌てずに済みます。
履歴書を送る際の封筒の色は、白を選びましょう。
応募書類を入れて封筒に宛名を記入したら、のりで封をします。封筒に両面テープがついているものを選ぶと、のり付けをする必要がないため簡単です。のりが乾いたら、未開封の意味がある「〆(しめ)」と記入します。
封筒に貼る切手は、重さで料金が変わります。50g以内なら140円、100g以内なら180円となります。(2024年10月1日から郵便料金が変更)
・プロフィール、学歴・職歴、志望動機、資格、希望条件などをまとめた書類
・基本的な様式や書く項目が決まっている
・採用選考で必要になる
・職歴とスキル・実績の詳細をまとめた書類
・書き方は自由
・新卒やアルバイト・パートの面接では不要なことが多い
エステティシャンの面接で必要になる履歴書。履歴書の正しい書き方をマスターして、採用担当者に好印象を与えられるようにしたいですね。