エステサロンには様々な種類がありますが、「メディカルエステ」という医師が監修するエステがあることを知っていますか?医学的なアプローチができるため、お客様は安心して施術を受けられますが、メディカルエステティシャンとして働くために資格や経験は必要なのでしょうか?
今回は、メディカルエステの働き方や、エステサロンとの違いを解説します。
INDEX
メディカルエステとは、医師が監修するエステのことを指します。医師からの指導を受けて施術を行うため、専門的なアプローチができることが特徴です。
メディカルエステは、医療機関と提携していたり美容クリニックに併設されていたりと、常に連携がとれる環境のもとで施術を行います。そのため、施術後にトラブルが発生しても、医師のアフターフォローがあるため、お客様もメディカルエステティシャンにとっても、安心して施術できることがメリットです。
エステもメディカルエステも、基本的に仕事内容は同じです。お客様のカウンセリングをしてから、一人一人に合った施術を行います。
その他のサロンワークは、事務作業、サロンの衛生管理、タオルやシーツの取り替え、SNSの更新、DMの発送など、施術以外の業務も多岐にわたります。
エステは、リラクゼーションを目的とした施術が特徴ですが、メディカルエステは医学的なアプローチを行うため、施術によって結果を出すことが目的です。
メディカルエステティシャンは、医療行為に該当しない施術を担当しますが、エステサロンとは異なる知識や技術が必要になることもあるでしょう。
メディカルエステティシャンは女性が多く活躍しています。20〜30代の女性が多く、子育て中のママも活躍できる仕事です。
また、未経験からのスタートでも充実した研修があるため、安心して働くことができます。医療用語や専門的な知識が必要になることもありますが、働き始めてからも定期的に勉強会があるため、常にステップアップできる環境といえるでしょう。
メディカルエステティシャンの給料は、月給21〜23万円が相場のため、エステサロンとの差はあまりないでしょう。どちらも頑張り次第でインセンティブの支給や手当がつく場合があるため、さらに稼ぐことも可能です。
女性が多く活躍しているメディカルエステティシャンの仕事は、待遇が充実しているサロンが多いでしょう。物販手当や資格手当、皆勤手当や評価手当など、様々な手当があるサロンでは、働くモチベーションが上がるため、キャリアアップもしやすい環境です。
メディカルエステティシャンは土日出勤になる場合が多いため、休みは平日にとることができます。年間休日120日以上を取得できるサロンもあるため、プライベートとの両立も可能です。
また、施術を割引価格で受けられたり、資格取得支援制度や独立開業を支援する取り組みを行なっていたりと、サロン独自の待遇を設けていることもあります。
メディカルエステで働くために必要な資格はありません。医師の監修やサポートを受けて施術を行うため、専門の資格が必要なイメージがありますが、メディカルエステティシャンに必須の資格はないため、働く熱意があれば誰でも挑戦することが可能です。
ちなみにエステティシャンに関連する資格はいくつかあります。技術の証明やキャリアアップを目指して、取得を目指すのもよいでしょう。
「一般社団法人日本エステティック協会」
・AJESTHE 認定エステティシャン
・AJESTHE認定上級エステティシャン
・AJESTHE認定トータルエステティックアドバイザー
「一般社団法人日本エステティック業協会」
・AEA認定エステティシャン
・AEA上級認定エステティシャン
・AEA認定インターナショナルエステティシャン
お客様と円滑なやりとりができるコミュニケーション能力や、カウンセリングで必要になる傾聴力、また施術に関する知識や技術は、メディカルエステで働く上で必須のスキルといえるでしょう。
未経験からスタートする人でも、働きながらスキルを身に付けることができるため、向上心を持ってどんな業務にも積極的に取り組むことがスキルアップのポイントです。
お客様に安心して施術を受けてもらうためには、信頼関係を築くことが大切です。カウンセリングや施術中、さらには施術後のアフターカウンセリングの時など、お客様との会話をするシーンはたくさんあります。
そのため、人と話すことが好きな人やコミュニケーション能力が高い人は、メディカルエステティシャンに向いているでしょう。
美容への興味がある人は、向上心を持って働くことができるため、メディカルエステの仕事に向いています。美容が好きな気持ちがあれば、意欲的に仕事に取り組めるため、キャリアアップも早く実現できるでしょう。
お客様の悩みや要望をヒアリングするためには、聞き上手でなくてはいけません。話している途中で遮ったり一方的に高いコースを勧めたりすると、お客様は不快に感じます。
人の話を聞いたり相談されたりすることが多い人は、メディカルエステティシャンに向いているでしょう。
メディカルエステティシャンは、通常のエステサロンとは施術内容や必要な知識も異なる点があるため、慣れるまでは戸惑うことも多いでしょう。また、結果重視の施術になるため、その目的や考え方にも共感できないと、メディカルエステで働くのは難しいかもしれません。
働き始めてからも、常にスキルアップすることを心がけなくてはいけないため、定期的に開かれる勉強会に参加したり研修を受けたりと、学ぶ姿勢を維持し続ける大変さもあるでしょう。
メディカルエステティシャンは、お客様の美しくなる過程に関われる仕事です。変化を間近で見ることができるのは、メディカルエステティシャンの特権かもしれません。自分の施術によってお客様が喜んでくれたり、変化を実感して「ありがとう」と感謝されたりした時に、メディカルエステティシャンのやりがいを感じます。
また、専門的な知識やスキルが身に付くことで、自分に自信が持てます。いずれはその経験を活かして、自分のサロンを持つことも可能です。手に職がつくのはメディカルエステティシャンならではの、やりがいといえるでしょう。
メディカルエステティシャンとして経験を積んだら、店長やマネージャーを目指せます。サロン運営に関する業務を任されたり、後輩や新人スタッフの指導をしたりと、責任ある仕事が増えるためやりがいを感じることが多くなります。
トレーナーや講師の道もあります。これからメディカルエステティシャンを目指す人に向けて、仕事のノウハウや知識をレクチャーする立場なので、経験を活かして働くことができるでしょう。
経験や実績を活かして、独立する方法もあります。自分の店を持つことに憧れがある人は、独立支援制度のあるサロンで働くのがおすすめです。
フリーのエステティシャンになると自由度が高くなるため、ライフスタイルに合わせた働き方ができます。
働き方の例としては、サロンと業務委託契約を結んで施術がある時だけ働くのが一般的です。また、お客様の自宅やオフィス、医療機関に出向いて施術する訪問エステの仕事もできます。
子育て中のママや自分のペースで仕事がしたい人は、フリーランスのエステティシャンを目指してみるとよいでしょう。
メディカルエステは、通常のエステサロンと目的や施術内容に違いがあるため、慣れるまでは戸惑うことや大変なこともあると思います。ただ、医師のサポート体制が整っていることや専門的な知識が身に付くことは、エステティシャンとして学べることが多いでしょう。