美容師なら誰もが通るアシスタント時代。カリスマと崇められている一人前の美容師も、アシスタントとして奮闘する時代があったはず。そんな美容師のアシスタントは様々なことを乗り越えて成長していくものですが、どんな経験をしてきたのでしょうか?
今回は美容師アシスタントならではのあるあるをご紹介します。
カラー剤の調合は1剤と2剤を混ぜて作りますが、お客様によってその割合や作る量が毎回異なります。そのため慣れるまではついカラー剤を多めに作りすぎてしまう…なんてことは、美容師アシスタントのあるあるです。
美容師アシスタントが働き始めてまずやりがちなミスは、予約のダブルブッキングです。本来はお客様の施術にかかる時間や担当スタイリストのスケジュールをしっかりと把握して、他のお客様の予約を受けなくてはいけませんが、うっかり同じ時間帯に予約を入れてしまいます。
お客様にもスタイリストにも迷惑がかかるため、怒られた経験がある美容師アシスタントも多いようです。
美容師アシスタントは早朝に出勤してシャンプーやカットなどの練習をし、閉店後も居残りをして練習をする日々です。そんな生活が続くと疲労がたまり睡眠不足にも陥りやすくなり、朝は起きられずに寝坊をしてしまいます。
朝は慌ただしく家を出たり遅刻をしてしまうのは、美容師アシスタントなら一度は経験したことがあるはず。
施術中はお客様に雑誌をお渡ししますが、これが意外と難しいもの。お客様の年齢や服のテイストなどから適した雑誌をいくつか用意しますが、たまに全く異なるジャンルの雑誌を持っていき、気まずい思いをした人も多いようです。
カラーやパーマの待ち時間にドリンクを提供する美容室は多いですが、他のことを考えながら聞いてしまった場合、何を頼まれたのか忘れてしまいます。よくあるのはホットかアイスか、コーヒーか紅茶か、という間違い。
間違ったものをお出しして微妙な空気が流れるくらいなら、もう一度聞き直した方が良いということを学ぶ瞬間でもあります。
美容師の職業病ともいえるのが、手荒れです。肌が強い人でも薬剤やシャンプーのしすぎで手荒れを経験してしまうようで、美容師アシスタントも多くの人が手荒れに悩まされています。
できるだけハンドクリームで保湿をしたり皮膚科に行くようにしてはいるものの、「美容師だから仕方ない」と諦めてしまうことも。
美容師はお客様の予約がない時に効率よく休憩をとる必要がありますが、混み合っている日はまともに休憩すらできないのが現実です。
特に美容師アシスタントは雑用も多く、片付けや掃除をしていると休憩をする時間がなくなったり、ぱぱっと食事を済ませてまた業務に戻ることもよくある話。そのため昼食は手軽に食べることのできるものを選びがち。
美容師アシスタントは長時間立ちっぱなしの状態が続くため、足腰に負担がかかり肉体的にも疲れがたまりやすい仕事です。ゆっくり座ることもできないので、一日の終わりには足がむくんでパンパンになってしまうのもよくあること。
美容師アシスタントは下積み期間ということもあり、勤務時間以外も練習、練習、練習の繰り返しです。そうするとどうしても家に帰る時間は夜遅くなり、次の日はまた朝早くに出勤するという、ハードスケジュールが毎日続きます。
また食事を決まった時間にとることも難しく、不規則な生活が当たり前になってしまう美容師アシスタントも多いでしょう。
美容師アシスタントがまず極めなくてはいけないことは、シャンプーです。毎日お客様のシャンプーをし続け、他のアシスタントやスタイリストに練習台になってもらいながら腕を磨くことが、美容師アシスタントの日常ともいえます。
そんなシャンプーを「上手にできるようになったね」と先輩スタイリストに評価されたり、「とても気持ちよかったです」とお客様に言われることは、美容師アシスタントにとっては最大の褒め言葉なのです。
美容師アシスタントはカットやカラーの練習台にされることが多いため、トレンドのカラーにしてもらえたり入荷したばかりの新色をいち早く試せるというメリットがあります。
常にキレイな髪型・髪色でいられるのは、「美容師アシスタントをやっていてよかった」と感じる瞬間といえるでしょう。
リピーターのお客様は担当のスタイリストがいるため、とても親しい関係性です。担当スタイリストの名前を把握していることは当然ですが、まさかアシスタントである自分の名前まで覚えてもらっていた時は、とても感動するもの。
お客様に認識してもらうというのは、美容師アシスタントとして働く上でのモチベーションにつながります。
美容師アシスタントあるあるをご紹介しました。美容師アシスタントはお世辞でも楽な仕事とはいえません。大変なことや辛いことも多く、このアシスタント期間に辞めてしまう美容師もたくさん存在するのが現状です。
ただどんな美容師でもアシスタント期間を乗り越えてきたからこそ、今一人前の美容師として輝いているのです。「美容師になりたい」と志した時の気持ちを忘れずに、向上心を持って頑張りたいですね!